黒鉄山岳隊

富士山　第九話

千鳥足で最後の鳥居

平成二十七年七月十二日

我々山岳隊は、いよいよ！

富士山の九合目まで登って来た！

私は、この時点で！・・体力の限界を感じていた！

山頂まで後４００ｍだけだぁ～！

最後の休憩を終えて・・！

登り始めた！

もう！・・足は千鳥足だ・・！

フラフラしながら前に進んだ！

辛い！

頭が痛い！

上から！・・仲間が手を振っている！

もう！私には、カメラを構える気力も残って無かった！

はぁ～・・・はぁ～・・はぁ～・・・！

何度も足を止めて上を見上げた！

隊長！・・ＫＩＭＩ！・・ＹＯＣＣＨＩが！

笑顔で手を振っている！

行かねば！

鳥居の前で仲間が待っている！

私は、千鳥足に最後の力を振り絞った！

よしっ！

気力と根性だ！

そして！・・フラフラだったが！

仲間の待つ！

最後の鳥居に辿り着いた！

ふぅ～・・・・！

やっと！・・着いたよ～・・・！

みんな！・・待たせたね！

そして！・・この鳥居の柱の割れ目に一円玉に願いをこめて差し込むと！

願いが叶うと言われている！

私は、三つの願いを込めて！

一円玉を差し込んだ！

はぁ～・・・！

長かった～・・・・！

ＫＡＺＵＲＩＮも！・・お疲れ様！

彼女も途中から股関節痛で苦しんで居た！






よく頑張ったね！

よしっ！

もう山頂だな！

私達は！・・最後の階段を！

一歩一歩踏みしめて！

目の前の山頂碑に歩いて行った・・・・・。